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なぜ頭の中は、ずっとモヤモヤするのか?

4 時間前
読了時間: 6分


  • 何か大きなトラブルがあるわけでもないのに、なぜか頭の奥がすっきりしない。


  • 仕事中も、家事をしているときも、夜ベッドに入って静かになった瞬間すらも、うっすらとした「モヤモヤ」がずっと居座っている。   


  • 「まあいいか」とスルーしようとしても、気づくと脳の奥で同じことが何度も再生されている。   


なぜ、私たちの頭の中はこんなにもモヤモヤしてしまうのでしょうか?


実はその原因は、あなたのメンタルの弱さでも、性格のせいでもありません。


ただ「あなたの脳の中で、未処理のデータが開きっぱなしになっているから」です。  

 



  1. 脳は「記憶する場所」ではなく「処理する場所」


「頭の中が重い」「いつも何かに追われている気がする」と感じるとき、脳の中では何が起きているのでしょうか?   


パソコンやスマートフォンをイメージしてみてください。

アプリやWebブラウザのタブを何十個も開いたまま作業を続けると、次第に画面が重くなり、フリーズしてしまいますよね。   


私たちの脳も、これと全く同じ状態になっています。   


  • あの時言われた一言がなんとなく引っかかる   


  • 明日の連絡、なんて送ろう   


  • 本当はこんなことやりたくないのにな……   


こうした「答えが出ないまま放置された感情や思考」が、バックグラウンドで何重にも動き続けているのです。   


ここで知っておきたい重要な事実があります。


「脳は、情報を保管しておくためのメモリ(記憶装置)」ではなく、「情報を処理するためのプロセッサー(処理装置)である」ということです!   


頭の中に大量の悩みを溜め込んだまま処理させようとするから、脳がオーバーヒートを起こし、「モヤモヤ」という警告アラートを出してしまっているのです。  




  1. モヤモヤは「消すもの」ではなく「観測するもの」


では、この重くなった脳をどうすればいいのでしょうか?


一般的な自己啓発やストレス解消法では、「モヤモヤを消そう」「ポジティブになろう」と言われます。しかし、ここでは、別の視点をご紹介します。


モヤモヤは消す必要はありません。ただ「外に出して観測する」だけでいいのです。



そのための最強の道具が、「書く」こと、です。 


思考や感情が頭の中にあるうちは、「私=モヤモヤ」として一体化してしまっています。だから、暗闇の中で正体不明のモンスターに脅かされているような不安を感じるのです。   


しかし、ノートでもスマホのメモでもいいので、紙や画面の上に「いま、わたしは焦っている」と一言書き出してみてください。   


すると、脳の中でぐるぐる回っていたデータが、目の前に「客観的なデータ」として置かれます。   


「あ、わたしは正体不明の不安に襲われていたんじゃなくて、ただ焦っていたんだな」   


電車を運転する運転士さんが信号を「指差し確認」するように、自分の内側をチェックする。


頭の中から外へ引っ張り出す(思考の外部化)だけで、脳の開きっぱなしだったアプリがスッと閉じられ、心の重みが一気に軽くなります。   




  1. 古代から続く「書く瞑想(ジャーナリング)」という知恵


頭の中にあるモヤモヤを書き出すこのシンプルな行為は、実は、長い歴史を持っているます。古代ローマの皇帝(マルクス・アウレリウスの『自省録』など)が自分の心を整えるために行っていた「自己省察」まで遡ることができるのです。


現代でも心理学や脳科学の分野で研究され、「ジャーナリング」と呼ばれています。


「瞑想」といっても、難しいポーズをとる必要はありません。目を閉じてじっと座る瞑想は、雑念が浮かんできて落ち着かないという人も少なくありません。   


だからこそ、「書く」のです。   


心の中でモヤモヤしていたものを、ペンや指を使って「外側の世界」に文字として映し出す。 そうすることで、目を開けたまま自分の内側を冷静に観察(観測)できるようになる。   


頭の中のノイズを手放し、プロセッサー(脳)を本来の軽さに戻していくこの一連のプロセスを、私たちは「書く瞑想(ジャーナリング)」と呼んでいます。   




  1. モヤモヤの奥に隠れている「わたしの本音」を見つける


ジャーナリングの本当の面白さは、ここから始まります。


実は、モヤモヤという感情は、あなたが「本当はどうなりたいか」という理想(本音)の裏返しです。   


例えば、職場でちょっとしたことでモヤッとしたとき、ノートの上で自分の心に問いかけてみてください。   


  1. 【事実】何が起きた?(「会議で自分の発言がスルーされた」)   


  2. 【感情】何を感じた?(「すごく悲しかった」「モヤモヤした」)   


  3. 【理由】なぜそう感じた?(「自分が必要とされていない気がしたから」)   


  4. 【望み】本当はどうしたかった?(「本当は、自分の存在や考えをもっと認めてほしかった」)   


ただの「不快なモヤモヤ」だった出来事が、掘り進めていくと「本当はもっと周りと深くつながりたい、大切にされたい」という自分自身の純粋な本音(願望)に変わるのです。   


モヤモヤは、あなたを困らせる邪魔者ではありません。

「ねえ、本当に大切な気持ちはここにあるよ」と教えてくれる、貴重な気づきの原石なのです。   




  1. 三日坊主でも大丈夫!日常の隙間に滑り込ませるコツ


「よし、今日から毎日ノートを書くぞ!」と意気込んでも、数日経つとパタリとやめてしまう……。


そんなふうに「自分は三日坊主だ」と落ち込む必要は全くありません。

人間が三日坊主になってしまうのはごく自然なことであり、単に脳が急激な変化を嫌う仕組み(ホメオスタシス)が働いているだけだからです。   


大切なのは、気合いや意志の力で新しい習慣を作ろうとしないこと。


そうではなく、すでにある日常の隙間に「書く」という行為をこっそり滑り込ませるのがコツです。   


  • 電車に揺られているとき   


  • カフェで飲み物を待っている数分間   


  • 信号待ちや、予定と予定の間   


スマホのメモアプリでも、裏紙でも構いません。

「あ、いまちょっと引っかかったな」と感じた瞬間に、一言だけメモに残す。   


立派な文章にする必要も、毎日完璧に続ける必要もありません。 流れていってしまう「自分の声」を、ひょいっと捕まえてあげるだけで十分です。  


 


  1. 書くことは、「わたしに帰る場所」を作ること


私たちは毎日、知らず知らずのうちに周りの空気や期待に合わせて「外側の世界」を生きています。   


だからこそ、誰の目も気にせず、綺麗な言葉で飾る必要もないノートやメモは、あなたが「本当のわたし」に戻るための安全な秘密基地になります。   


今夜、ノートを開くか、スマホのメモアプリを立ち上げて、優しく自分に問いかけてみてください。   


「いま、何に引っかかってる?」


「どんなことにモヤモヤした?」


「本当は、どうしたかったの?」


   

その1行を書き出した瞬間から、まだ知らなかった「わたしの本当の本音」との、あたたかい対話が始まります。   





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