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9月満月のおすすめ作品|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

10 分前
読了時間: 2分

P.I.E.R.O.研究員たちが「これは!」と思った映画やドラマをご紹介いたします 🎬



高次元の学びが詰まった作品、観るだけで意識が変わる作品など、P.I.E.R.O.的視点で厳選いたしました。ぜひ、あなたの次元上昇のお供にどうぞ!



『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 💛🤍🩵

たまたまお土産として手元に届いた1冊の本がありました。


ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。


Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞をはじめ、数々の賞を受賞した話題作です。


舞台は、オランダに住む私にとっては海を超えたすぐお隣(のような親近感を覚える)イギリス・ブライトン。

アイルランド人の夫との間に生まれた中学生の息子を取り巻く日常を描いた、ノンフィクションの物語です。


軽快でテンポの良い語り口にぐいぐい引き込まれ、ページがスラスラ進みます。

「元・底辺中学校」と呼ばれる多様性あふれるリアルで起こる日常は、笑えて、温かく、非常に読みやすい。大人だけでなく、中高生くらいのお子様と一緒に読むのにもぴったりの一冊です。


しかし、面白く読み進める一方で、読後は胸の奥にどこか簡単には飲み込めない「小さな小骨」がいくつも残る一冊でした。


この本で描かれているのは、社会問題にもなっている”ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)”のリアルな現場です。

人種、貧富の格差、ジェンダー、アイデンティティ —— 本来なら交わらないはずの「まったく異なる世界線」を生きてきた人々がひとつの場所に集まり、擦れ合うことで起きる様々な「熱」。


その熱に触れたあと、私の中に不思議な現象が起き始めました。



言葉を一言発する前に、自分に対して問いかけてしまうのです。

「この言葉、ポリコレ的に大丈夫?」

「誰かを無意識に傷つけてない?」

「私、この言葉を使って正しいのかな?」


まるで、自分の中に新しい「監視カメラ」が1台増えてしまったかのような感覚。

今までは存在しなかった新しい「内部検閲システム」が、他者の世界線と出会ったことで、私の中に自動インストールされてしまったかのようでした。


”正しい言葉”を選ぶことは大切かもしれない。けれど、その正しさを気にするあまり、一言発するのにも自分を監視しなければならない息苦しさ。


単に「多様性は素晴らしい」という綺麗な話では終わらない、摩擦と熱、そして自分の中に生まれる小さな困惑。

親子で同じページを開きながら、それぞれの世界線や、自分の中の”正しさ”の基準について静かに語り合ってみたくなる1冊です。





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